【朗報】刀ピー、バズりまくる【V界の不思議】
どうも半年ぶりです、筆者です。
今、緊急でこの記事を書いています。
「2022年はみなさんにとってどんな年でしたか?」とか最初の挨拶を考えていたのですが辞めました。
それどころではありません。
刀ピーが、バズり倒しています。
もう一度言います。
刀ピーが、バズり倒しているのです。
そもそも刀ピーって?
「刀ピー」とは、バーチャルライバーグループ「にじさんじ」に所属している男子高校生「剣持刀也」くんと、アニメ・音楽などマルチに活動しているキャラクター「オシャレになりたい!ピーナッツくん」がコラボした際に生まれたカップリングのことです。
この2人はコラボする頻度がかなり低く、今年は24時間生放送企画の「ぽんぽこ24」と、先日12月25日に配信された「刀ピークリスマス2022」の2回しかありませんでした。
この点だけを見ると、「刀ピー」はマイナーなコンビのように思えます。
この刀ピーが今、バズりにバズっているのです。
どれくらいバズったのか
まず、こちらの画像をご覧ください。(ニンダイ)
こちらはVtuberのライブ配信についてのデータを集計して公開している「VSTATS」さんのページです。
「刀ピークリスマス2022」の最大同時視聴者数は12万5756人となっています。
これはとんでもない数字です。
VSTATSさんのランキングによれば、2022年12月25日に行われたVtuberの配信のうち、最も視聴者数が多かったのは「刀ピークリスマス2022」でした。
2位の配信の同時視聴者は8万8101人で、その差は4万人弱。
クリスマスは一大イベントですから、他のVtuberさん達も気合を入れて配信を行います。
その激戦区の中で、刀ピークリスマスは最も多くの人に見られていたのです。
また、毎年恒例となっているピーナッツくんが剣持くんに贈るラブソング(!?)「刀ピークリスマスのテーマソング」は、YouTubeにMVが投稿されると凄まじい勢いで再生数を伸ばし、投稿からわずか27時間で100万再生を突破。
YouTubeの急上昇ランキングでは最大で2位まで浮上し、投稿から4日経った12月30日現在、再生回数は250万回を超えています。
▲1位がSnowMan、2位が刀ピークリスマスのテーマソング。ほんとに?なんかスクショの画質も悪いし…夢でも見てた?
Twitterでは「刀ピークリスマス」や「刀ピーOverdose」(テーマソング内のフレーズ)といった単語がいくつもトレンドに入り、半日以上居座り続けました。
さらに、若者に人気のSNSであるTikTokで「刀ピークリスマス2022」と検索してみると、「刀ピークリスマスのテーマソング」の踊ってみた・弾いてみた動画がいくつも出てきます。
動画のいいね数も1k(1000)を超えているものが多く、たくさんの人が視聴していることがわかります。
まさに「バズ」です。
あらゆるSNSで「刀ピー」が猛威を振るったのです。
大バズりへの歴史
刀ピークリスマスは歴史のあるイベントです。
2018年に初回放送があって以来、2022年まで毎年、5年間継続しているイベントです。
Vtuberという配信スタイルが花開いたのが2018年ですから、もはや年中行事や風物詩と言ってもいいイベントになってきています。
この「刀ピークリスマス」は2021年、大きな転換点を迎えました。
詳しくは当ブログのこちらの記事をご覧下さい。
なにはともあれ「刀ピー」は2021年のクリスマスをキッカケに大きくファンを増やしましたが、それ以降のコラボは、前述のようにわずか2回しかありませんでした。
私はこの点について心配していました。
「新規ファンは増えたけど、その後の供給が少ないんだよな…ファンが減ってしまったんじゃないか?」と。
養分が少なければ花は枯れてしまうのではないか…と思ったのです。
しかし、この心配は完全に杞憂でした。
雨の少ない荒地に咲く花のように、刀ピーファンたちはスクスクと育っていたのです。
Twitterで「刀ピー」と検索すると、ファン同士がお互いに声をかけあってコンテンツを盛り上げている様子が観測できます。 (勝手に見てんじゃねーよ!と思われた方、ごめんなさい。)
「今年の配信見た?」
「曲だけでも聴いて!ウケるから!」
「(テーマソングが)気持ち悪い歌詞なのに耳から離れないww」
私はここに「クチコミ」の真髄を見ました。
親しい人からオススメされるから、見てみようという気になる。
興味を持って調べてると、ファンの呟きが目に入る→さらに興味がわく。
ああ、この「評判の連鎖」こそが"バズ"なのだ。
広告やCMによって作られたブームではなく、既存のファンが新たなファンに1つ1つバトンを繋いでいくことで、大きなうねりが出来ていくのです。
コンテンツの人気が育っていくのをリアルタイムで見ることができるという、とても貴重な体験でした。
刀ピーはなぜ人々を惹き付けるのか
筆者は困惑した。
必ず、かの摩訶不思議な刀ピーの魅力を調べねばならぬと決意した。
筆者には刀ピーがわからぬ。
正直、私にはなぜ刀ピーがここまで人気を獲得したのかがわかりません。
ピーナッツくんを5年間追い続けていますが、わからないのです。
たぶん剣持刀也くんやピーナッツくん本人も分かっていない気がします。
ただ、これだとさすがにオチがつかないので、私なりに考察してみたいと思います。
①マスコット×主人公っぽい関係性がウケているんだよ説
個人的に推したい説です。
古今東西、様々な漫画やアニメで「マスコットキャラ」が登場してきました。
ピーナッツくんはまさにそのようなキャラと言えます。
異世界から来たような特徴的な体型、ビビッドカラーの体色、ダミ声、トリッキーな発言…。
「カワイイ」よりは「不思議」「キモカワ」に分類されます。
一方の剣持刀也くんは、リアルにも普通にいそうな外見で、発言も(一部を除いて)常識人然としています。
まさに「主人公」のような存在です。
この2人の組み合わせは、「ドラえもん」や「オバQ」のような古典的、かつ王道なものと言えるでしょう。
ピーナッツくんがボケ、剣持くんがツッコミという構図もいかにもマンガ的で、見ていて非常に安心感があります。
②「刀ピークリスマスのテーマソング」がウケているんだよ説
説というか…事実ですね。
ピーナッツくんにはラッパーとしての顔もあり、既に3枚のアルバムを発表。
今夏にはライブツアーも行うなど、本格的にアーティストとして活躍しています。
刀ピークリスマスのテーマソングは、そんなアーティストでもあるピーナッツくんが、愛してやまない剣持刀也くんのために(本人曰く、刀也くん1人のために)制作した楽曲です。
キャッチーなメロディにのせて情熱的かつ変態的な歌詞が流れるため、非常に中毒性があり、コアな人気を博しています。
また、歌詞には時事ネタや掛詞などが隠されており、オタクの大好きな考察要素も豊富です。
刀ピーOVERDOSE考察メモ作った
— 𝘆𝗼𝗶𝗸𝗼 (@yoiyoiyoiko_) 2022年12月26日
ホントピーナッツくん天才的にやばい pic.twitter.com/4PQGbCmBPl
人気が出るのはある意味当然と言えるかもしれません。
③BLっぽい関係性がウケているんだよ説
筆者はあまりBLに詳しくないので深い部分まで言及はしませんが、ピーナッツくんと剣持刀也くんの2人の関係性はBL的な文脈で捉えられることがあります。
これがウケているというわけです。
刀ピーの場合、ピーナッツくんが積極的に剣持くんにアプローチし、剣持くんがすぐさま否定する、という構図がお約束になっています。
しかし、配信の裏では普通にお泊まりしたりサウナに行ったりするなど、剣持くんも満更でもない感じがあり、これがファンの心を乱す要因になっています。
また、今年のテーマソングでは、前年までとは違ってダーティ&アダルティなピーナッツくんの感情が綴られていたこともあり、ファンの考察がますます捗る…という事態に発展しています。
※(なお、ピーナッツくんは性別がピーナッツなので男ではない可能性があります)
④「兄ぽこ」の存在が深みを持たせているんだよ説
めちゃくちゃコアな説です。
「兄ぽこ」とはピーナッツくんに声を当てている人物であり、言うなればピーナッツくんというキャラクターのプロデューサー。
兄ぽこはなぜピーナッツくんにこのような言動を取らせているのか?
なぜ刀ピーをここまで続けているのか?
何を思ってテーマソングを作っているのか?
そして、兄ぽこにとって剣持くんは本当はどんな存在なのか?
こんな事を考えているうちに、刀ピーファンの夜は更けていくのです…。
まとめ
今回の記事では、刀ピーが大バズりしていること、そしてなぜ刀ピーが人気になったのかを取り上げました。
刀ピーはかなり自由なコンテンツです。
刀ピークリスマスの配信はほとんど台本や打ち合わせ無しで行っているそうです。(本人たちが語っています)
供給が少ない=概念が公式によって固定されていないため、ファンの想像次第で様々な二次創作やファンアートを生み出すことが出来ます。
原作(本人たち)がコミカルな関係であるため、ガチにもギャグにも振ることが出来ます。
このあたりのユルさが人気の秘訣なのかもしれません。
2022年は剣持くんにとってもピーナッツくんにとっても、そして勿論「刀ピー」にとっても飛躍の1年となりました。
来年のクリスマス、2人はどのような姿を見せてくれるのでしょうか。
今からとても楽しみです。