2019年度の阪神ドラフトをパワプロ査定してみる
お久しぶりです。
(今回はVtuberについての記事ではありません。)
2019年のドラフト会議が終わりました。
筆者は大の野球好き&パワプロ好きなので、早速今年のドラフトで指名された阪神タイガースの選手の能力をパワプロ査定してみたいと思います。
独断と偏見が含まれますので悪しからず。
また、査定にあたってこちらのサイトの記事を大いに参考にさせて頂きました。
また、記事のフォーマットはこちらの記事を参考にさせて頂きました。
1位 西 純矢 (にし・じゅんや) 創志学園高
投手 18歳 右投右打 184cm/85kg
適正:先○ 中△ 抑-
球速: 154km
コントロール: 37 F
スタミナ: 56 D
変化球:
↓縦スライダー3
↓チェンジアップ1
↘カーブ2
150kmを超える直球とスライダー系の変化球がウリの本格派高校生右腕。
既にタイガースに在籍している西勇輝投手のはとこにあたるそうです。
2年夏の甲子園での16奪三振完封勝利や、高野連に注意されるほどの派手なガッツポーズでも注目を集めた投手ですね。
奥川投手(3球団競合・ヤクルト入団)や、佐々木投手(4球団競合・ロッテ入団)の影に隠れた感じがありましたが、U-18W杯でエース級の活躍をしたことで大きく評価を上げました。
査定としては、まず球速は154km。18歳でこの数字ですから、身体作りを頑張れば158kmあたりまで伸びるかもしれません。コントロールは37のF。高卒投手としては普通の数字です。スタミナは56のD。2年夏の完封を評価して61Cくらいでも良いかもしれません。変化球は縦スライダーが良いという評判を聞いたので、変化量を3としました。特殊能力はありませんが、もし付けるとすればガッツポーズから「闘志」でしょうか。
パワプロ的に見ても非常に有望な投手です。1年目から一軍に上げても良いくらいの素質を感じます。間違いなく未来のエース候補でしょう。
2位 井上 広大 (いのうえ・こうた) 履正社高
外野手 18歳 右投右打 187cm/95kg
守備適正: 外 ○
弾道: 3
ミート: 32 F
パワー: 58 D
走力: 50 D
肩力: 70 B
守備力: 34 F
補球: 34 F
勝負強さとパワーがウリの高校生外野手。今回のドラフトで指名された高校生の中でもトップクラスの恵体選手です。高校通算49本塁打の大砲で、2019夏の甲子園では決勝で奥川投手からホームランを放って履正社高校を優勝に導くなど、4番として打率.429、3本塁打、14打点の活躍を見せました。
査定として、まず弾道は3。4はちょっとやりすぎかと思って自重しました。ミートは32F。高卒野手でミートEに到達する選手はほぼいません。パワーは58D。大砲候補として期待が待てます。走力は50D。足に関しては膝に故障を抱えているなど少しネガティブな情報がありますが、18歳という年齢と外野を守っていることからギリギリD評価としました。肩力は70B。わりと肩は強いようです。守備力と捕球はともに34F。ちょっと適当です。
プロからの評価は比較的割れており、逸材だという声もあれば、「平凡な」スラッガーだという声もあります。筆者が実際のプレーを見た感想としては、「荒削り」というイメージです。木製バットやプロの変化球への対応など課題はありますが、なんといってもこの大きな身体が魅力的。(変態)
未来の四番打者として育って欲しいです。
3位 及川 雅貴 (およかわ・まさき) 横浜高
投手 左投左打 18歳 183cm/74kg
適正:先○ 中△ 抑△
球速: 150km
コントロール: 32 F
スタミナ: 48 E
変化球:
←Hスライダー3
↙カーブ1
特殊能力: 調子極端
MAX153kmの直球とスライダーがウリの長身高校生左腕。奥川・西・佐々木と並んで「高校四天王」と評価されていました。甲子園では3季で4試合に登板しています。
査定として、球速は150km。上ではMAX153kmと書きましたが、どうもフォーム探しの旅に出るタイプのようで、3年夏では149kmが最速(しかも打たれて敗退し号泣)でした。間をとって150kmにしています。これでもサウスポーとしてはかなり速い数字です。コントロールは32F。ノーコンというネガティブな評価があります。スタミナは48E。ノーコンなので球数が増えて長いイニングが食えない、というこれまたネガティブな評価があります。リリーフとして起用しても面白いかもしれません。変化球は高速スライダーとカーブ。スライダーはカットボールと判定される可能性があります。これについても「スライダーがウリというか、むしろスライダーしか使えない」というネガティブな(以下略
上記のようなネ(略)なので特殊能力も「調子極端」を付けてみました。
ちょっと酷評したみたいな査定になってしまいましたが、その潜在能力は間違いなくエース級です。同じように厳しい評価だった高橋遥人投手(17年ドラ2)を球界屈指の左腕に育てた阪神なら、及川を完成させることは十分可能なはずです。
4位 遠藤 成 (えんどう・じょう) 東海大相模高
内野手・投手 18歳 右投左打 178cm/82kg
守備適正: 遊○ 三△ 投△ 外△
弾道: 3
ミート: 28 F
パワー: 49 E
走力: 63 C
肩力: 72 B
守備力: 45 E
捕球: 34 F
適正:先○ 中△ 抑-
球速: 145km
コントロール: 31 F
スタミナ: 39 F
変化球:
→スライダー2
高い身体能力がウリの二刀流内野手。高校通算45本塁打を記録しており、スラッガーとしての素質があります。東海大相模ではエースとしても活躍し、ストレートの最速は145kmを記録しました。
査定としては、弾道は3。通算本塁打を考慮しましたが、タイプ的に2になりそうな気もします。ミートは28F。代表では木製バットに苦労している感がありました。パワーは49E。これはDくらいあっても良さそうです。19年夏の地区予選のハマスタでのホームランは素晴らしい打球でした。走力は63C。そこまで速くないという情報もありますが、ショートを守るならこれくらいは欲しいところです。肩力は72B。肩の評価は結構高いです。守備力はE、捕球はF。これもこんなものでしょう。投手能力は戯れに作ってみましたが、このくらいの能力なら野手に専念しても良いと思います。
投手として145kmを記録する一方で、ショートとしても長打を打てるというスケールの大きい選手です。アメリカによくある二刀流の形でもあります。U-18W杯では外野も守るなどユーティリティ性もあり、将来が楽しみな選手です。
5位 藤田 健斗 (ふじた・けんと) 中京大中京高
捕手 18歳 右投右打 173cm/73kg
適正:捕○
弾道: 2
ミート: 37 F
パワー: 38 F
走力: 51 D
肩力: 75 B
守備力: 44 E
捕球: 35 F
二塁送球1.79秒の強肩がウリの高校生捕手。3年夏の甲子園では4番・キャプテンとして打率.467の好成績を残し、チームをベスト4に導きました。
査定としては、弾道は2。タイプ的には中距離打者だと思います。ミートは37のFとF査定としてはやや高め。パワーは38F。走力は51D。遅くもなく速くもない平均的な評価です。肩力は75のB。ネットやスポーツ記事のどこを見ても、とにかく肩の強さが高く評価されています。守備力はE、捕球はF。とにかくボールを後ろに逸らさない、壁性能の高い捕手になって欲しいですね。
肩の強さは天性のもので、これだけで捕手としては大きな武器です。小柄な選手ですが、打力もしっかりと鍛えて正捕手を目指して欲しいです。
6位 小川 一平 (おがわ・いっぺい) 東海大九州
投手 22歳 右投右打 183cm/78kg
適正: 先○ 中○ 抑△
球速: 149km
コントロール: 35 F
スタミナ: 50 D
変化球:
↓チェンジアップ3
↘カーブ1
最速149kmの直球とチェンジアップがウリの大学生右腕。大学時代は自身の故障や熊本震災、部員の不祥事などでなかなか投げられず不運続きでした。
査定としては、球速は149km。平均球速140km前後の技巧派タイプだと思います。コントロールは35F。ややバラツキがあるようです。スタミナは50D。中継ぎ起用もありえる投手です。変化球はチェンジアップの評価が高いため、変化量を3にしてみました。
なにぶんまともに投げた年が17年の春季くらいしかないので、データが少ない投手です。もしかしたら隠し玉的な存在になるかもしれません。
育成1位 小野寺 暖 (おのでら・だん) 大商大
外野手 22歳 右投右打 182cm/82kg
適正: 外○
弾道: 3
ミート: 32 F
パワー: 45 E
走力: 60 C
肩力: 65 C
守備力: 50 D
捕球: 40 E
関西六大学リーグでMVP2回を記録した身体能力の高い大学生外野手。大柄ながらセンターを守ることのできる守備力があります。
査定としては、弾道は3。強打の外野手という評価です。ミートは32F。リーグ戦では首位打者2回を記録していますが、全国大会ではかなり苦戦しており、よりレベルの上がるプロへの対応が課題です。パワーは45E。走力は60のCです。一塁到達タイムを見る限り、飛び抜けて足が速いとは思えません。肩力は65C、守備力は50D。センターだけでなくライトでの起用もありそうです。捕球は40E。こんなもので(以下略)
契約金の無い育成契約での指名に対して、「母子家庭なので母に契約金で楽をさせようと思っていた」と悔し涙を流すほどのハングリー精神の持ち主。なんとか支配下を勝ち取ってもらいたい選手です。
育成2位 奥山 皓太 (おくやま・こうた) 静岡大
外野手 22歳 右投右打 186cm/93kg
適正: 外○
弾道: 2
ミート: 16 G
パワー: 51 D
走力: 70 B
肩力: 72 B
守備力: 44 E
捕球: 34 F
大柄な体格にスピードや強肩など高い身体能力を秘める大学生外野手。18年の秋から野手に転向しました。
査定としては、弾道は2。3でも面白そうですが、大学通算0本塁打なのでさすがに2としました。ミートは16G。野手転向組がホイホイ活躍できるほどプロは甘くありません。パワーは51D。大学通算0本塁打と言ってもこの体格ですから、当たったら間違いなく飛びます。走力は70のB。50m走5秒8は楽天ドラ1の小深田と同じ水準であり、やや信じ難いですがスピードは本物のようです。肩力はB。遠投120mは捕手並みの強肩です。守備力はE、捕球はF。こんなも(以下略)
高い身体能力や、両打ちに挑戦した経緯など、既にタイガースに所属している江越選手とイメージが被る部分があります。まずは支配下を目指して、ロマン枠として頑張って欲しいです。
総評
今年のドラフトは、1位~5位指名まで全て甲子園に出たことのある高校生選手であり、育成ドラフトでも恵体の外野手を指名するなど、球団全体が本格的に育成路線に舵を切った感じがあります。過去数年の即戦力ドラフトの反動とも言えるでしょう。
奥川のクジを外しながら、西と及川という高校四天王のうちの2人を指名できたのはまさに僥倖と言えます。
井上や遠藤など、育成難易度は高めですが大成すればかなり面白い選手を指名したのもポイントです。来季すぐに即戦力となる選手はいませんが、5年後10年後が楽しみなドラフトになっていると思います。
では、来年のドラフトでお会いしましょう。