月ノ美兎さんのエイプリルフール配信に隠されたメッセージを考察する
【注意!この記事は根拠の無い考察という名の妄想と中の人ネタで構成されています!それでも読んでもいいよ、と思われる方は続きをご覧下さい。】
とりあえず注意書きをしておきました。
さて、僕がはてなブログに登録してまでこの記事を書きたいと思ったのは、2019年4月1日に配信されたバーチャルライバー「月ノ美兎」さんの生放送に強烈な衝撃を受けたからに他なりません。
「なんだあれは!?」
「俺は何を見せられたんだ!?」
という気持ちになった方はきっと多いはずです。
(いきなり何を言ってるんだこいつは?と思われた方は「月ノ美兎 エイプリルフール」で検索してみてください。アーカイブは残念ながら残っていませんが…)
丁寧に解説されている先駆者さまのブログです。(こちらを先に読んだ方が理解しやすいかもしれません。ネタも被っております)
あの委員長の衝撃的な配信は、単にエイプリルフールの冗談や悪ふざけだったのでしょうか。
もちろんそう捉える人も沢山いると思います。というかほとんどの視聴者はそうだと思います。
しかし、「あれこれ考察したい病」という国指定の難病を患っている僕としては、色々な妄想をせずにはいられませんでした。
あの配信にどんなメッセージが込められていたのか、備忘録がてら考察してみたいと思います。
他人の考察で相撲を取る
「考察してみたいと思います」とか偉そうな事を書いてしまいましたが、実はこの考察は僕オリジナルのものではありません。
昨日の夜、エイプリルフール配信について面白い考察を見つけてコピペとしてTwitterで呟いたところ、相互フォローだった鍵垢のフォロワーさんから「あっ、それ書いたのたぶん俺だよ」というダイレクトメールが届きました。
世界ってなんて狭いんでしょうか。
その人と深夜3時まで各方面からの情報を交えつつDMで討論した結果、このような記事を書く事になったのです。
そもそもあの謎の人物って誰なのよ問題
さて本題ですが、まず、あの配信を見たおそらく全員が疑問に思ったであろう「謎の人物」の正体について考えてみます。
▲誰??
ネットで上がっていた説としては以下のようなものがありました。
- 月ノ美兎さんの「中の人」
- ご学友
- ARuFa氏(大人気ブロガー)
- いちから社員
- いわなが氏
この中で現在有力視されている説は「中の人」と「ARuFa氏」の2つの説です。
ARuFa氏は過去に女装した姿を自身のブログで公開していた経緯があり、また月ノ美兎さんとも何度かコラボをしていた為に有力な候補となったようです。
ただ僕(とフォロワーさん)的には、あの謎の人物の正体は「月ノ美兎さんの中の人」ご本人なのではないかと思っています。
(Vtuberの「中の人」についての話をするのは野暮な事ではありますが、考察記事という事でご容赦願います)
1つ目の根拠として、彼女の配信前の告知ツイートを見てみましょう。
4月1日の21時から、YouTube配信します!
— 月ノ美兎🐰21時~ノクチル初イベみる! (@MitoTsukino) 2019年3月30日
わたくしが、配信します!
よろしくお願いします〜!
わざと「わたくしが」を強調しているような文章です。
これは、あの謎の人物は「わたくし」であるという事を暗に示唆していたのではないでしょうか。
2つ目の根拠は、謎の人物が動画内で使っていたパソコンです。
▲キーボードの「O」の文字のボタンが外れている。(動画は左右反転している)
月ノ美兎さんは、過去に自身の配信の中で「パソコンのキーボードのOの文字のボタンの反応が悪い」という事を明かしていました。
動画内の人物が掲げているのも「O」の文字が壊れたパソコンです。
また、このパソコンの機種は月ノ美兎さん愛用のパソコン(=パッカくん)と同じMacです。
以上の2点から、配信内の謎の人物は「月ノ美兎さんの中の人」ご本人なのではないか?という結論に至りました。
この結論が合っているかどうかはわかりませんが、この記事では「謎の人物を演じていたのは中の人である」という事を前提に考察を進めていきたいと思います。
風刺はコメディの中に
さて、次は配信内で起きていた事について考察していきます。
- 肌すら見せない完全防備のスタイルで「中の人」本人が「月ノ美兎のニセモノ」を演じる
謎の人物の容姿は「全身にタイツのような服を身につけ、ウィッグを被り、マスクで顔を隠す」というものでした。
これは、この人物が「月ノ美兎を模倣した誰か」であり、すなわち「月ノ美兎とは別人」であるということを示唆しているように思えます。
つまり、「月ノ美兎」というキャラクターと「謎の人物を演じている中の人」とは全くの別物であるということを印象付けるための演出だったのではないでしょうか。
- 性別すら判別できない外見
中の人を簡単に察知できないよう、視聴者を撹乱するためだったのではないかと思います。
結果として、狙い通り視聴者は混乱し「ご学友ではないか」「いやARuFa氏ではないか」という議論が巻き起こりました。
- 謎の人物の行動にいちいちツッコミを入れる
生放送の中で、「謎の人物」は意図の読めないふざけたような動きをし、それに対して委員長は細かくツッコミを入れていました。
その姿は彼女の名配信である「ツッコマニア」の実況配信を連想させるものでしたが、それと同時に視聴者の意識は「画面右端でツッコミを入れる委員長」に集中していきました。(少なくとも僕はそうでした)
つまり、視聴者は無意識のうちに「画面右の委員長」と「動画の中で狂った動きをする謎の人物」は別の存在であるという認識を持たされていたのです。
委員長に「どなたですか?」と問われた謎の人物は、美兎ボタン(月ノ美兎さんの発言を切り抜いたもの。ファンの方の作品)を使って「月ノ美兎です」と自己紹介をしました。
しかし、委員長は即座にそれを強く否定します。
このツッコミはなんの迷いも感じられない鋭いものでした。
ここまでの考察を踏まえると、このツッコミも咄嗟に出たものでは無く、予め準備されていた予定調和的な演出に思えてきます。
- 画面側を指差すジェスチャー
一見すると意図の読めない行動ですが、個人的には「この企画(配信)は画面の向こうの視聴者、あなたたちに向けたメッセージが含まれているんだよ」というジェスチャーではないかと思います。
- 動画内で一言も発声せず、美兎ボタンのみで会話する
謎の人物は配信内で全く喋らず、意思表示はボディランゲージと美兎ボタンのみで行っています。
これは、「発言の1つ1つに至るまで切り抜かれている」、つまり「中の人のアイデンティティがエンタメとして消費されている事」に対する風刺的なメッセージではないかと感じました。
- サラダチキンを食べようとするが仮面のせいで食べられない
▲食べたような動きをするが、食べてはいない
お腹が空いたという謎の人物は、サラダチキンを食べようとします。
しかし、マスクに阻まれて口に入れることができません。
つまり「バーチャルでやれる事には制限がある」という事、また「それが出来ない事へのもどかしさ」を表現しているように思えました。
- ルカルカ☆ナイトフィーバーの歌詞
謎の人物は満腹になると立ち上がって音楽を流し、ルカルカ☆ナイトフィーバーを踊り始めます。
ここでその歌詞に注目してみましょう。
次元の壁越えていつでも逢いに行く
心の準備をちゃんとしておいてね君のこと誰よりも分かってる
だから私に任せて
怖がらないで二人で踊りましょう
「君」、つまり「月ノ美兎」の事を「誰よりもわかってる」のは誰でしょうか?
それは「中の人」本人しかいません。「次元の壁越えて」、つまりバーチャルとリアルの境目を無くし、「中の人」と「月ノ美兎」の人格が統合するという事の比喩表現のように思えました。
(ここまでくると完全に病気ですね)
- 暗闇の中の謎の丸い照明
▲こわい(小並感)
これはシンプルに「月」だと思います。
この後、この照明を顔の周りでグルグルと回していましたが、この動きは地球の周りを回っている月を表現しています。
これは何となくそれっぽいですね。
- 画面が反転している
Macのロゴマークの向きから、謎の人物の写っている映像は左右が反転していることが分かります。
これは「鏡写しの世界」にいることを表現しており、「バーチャルの世界は現実世界の虚像である」というメッセージではないかと感じました。
- 無表情の仮面を被り、不快感すら感じさせるような変な踊りをする
▲視聴者のコメントには体調不良を訴える声も見られた
正直この考察に関しては僕は「それは違うんじゃないかなぁ」と感じて同意しかねるのですが、とりあえず考察者(フォロワーさん)の意見として載せておきます。
これはつまり「Vtuberを演じていることの"世間から見た"滑稽さ」を表現しており、「Vtuberのファンにとってはエモいと思えるようなバーチャルアイドル的な活動も、世間からは仮面を被って踊り狂っているようにしか見えない」という風刺が含まれているのではないか、という考察です。
いささか考えすぎ感が否めません。ご判断は皆様に任せたいと思います。
月ノ美兎はセンス・オブ・ワンダーだ
長々とくだらない考察未満の妄想を垂れ流してしまいましたが、書きたいことはとりあえず書く事ができました。
正直言って全く合っている気がしませんし、深夜テンション感丸出しですが、これを考え、討論している時の僕(とフォロワーさん)は間違いなく「楽しい」と感じていました。
これは紛れもない事実です。
人は未知のものに出くわすとワクワクするものです。
配信が始まるまで何が飛び出すかわからない委員長の配信は、常にワクワクに満ちています。
彼女は次はどんな世界を僕達に見せてくれるのでしょうか。